友人に誘われ、IT -“それ”が見えたら、終わり。を観に行った。
普段ホラー映画を観ないので不安半分期待半分だった。
あと観終わってから気づいたのだが、私はスティーブン・キングの映画をこれまで一度も見たことがなかったらしい。
ネタバレに考慮していませんのでご了承ください。

結論から言うと、いい映画だった。面白かったし、ストーリーもよかった。
ただ、めちゃくちゃに怖い。びっくり系に極端に弱い私は、映画の半分以上はハンカチを握りしめ、画面から身を守るように上半身をやや斜めにするという、だいぶ不自然な態勢で観ていた。後半はほぼ泣きかけていた。
あらすじは、学校でいじめられたりハブられたりしていて、家庭にも問題がある少年少女たちが、町で続出する不可解な誘拐事件の犯人をやっつけるという話。
途中衝突したりしながらも力を合わせて乗り越えていく描写が丁寧で、とても良かった。バスルームの掃除のところなんか、偉いなぁ~!と泣きそうになった。
湖で遊ぶところも、青春、思春期真っ盛りって感じですごく可愛かった。
誘拐犯は不気味なピエロ──ペニーワイズで、あらゆる場所に突然現れる。それももちろん怖いが、そのほかにもキャラクターそれぞれが、自身が一番恐れている出来事や人、ものの
幻覚をたびたび見る。大体それにペニーワイズが絡んでいる感じ。
びっくり系が苦手なので、ベン(読書が好きで賢い、ぽっちゃりした男の子)の悪夢はいつ爆発するかが、大変心臓に悪かった。それと個人的に一番苦手だったのが、スタン(天パで臆病な牧師?の息子)の悪夢である、ムンクの「叫び」のようなひしゃげた人間が描かれた絵画。あれが動いて襲ってくるのだが、あれはびっくり以前にグラフィックが辛かった。出てきたときは大体目を閉じてやり過ごしていた。
あんなの家に飾るのって、趣味悪くない?
まぁそんな感じで。とにかく怖かった。ホラーなシーンはずっと勘弁してくれ~と思いながら観ていた。登場人物が全員、むやみやたらに(?)顔が良い子たちだったのでなんとか乗り切れたという感じだ。
特にリッチーとスタン、パトリックの顔が好き。
個人的に不満だったのは、ベンとベバリーがいい感じだったのを応援していたので、最終的に主人公とくっついた感じになったのはだいぶ残念だった。ハガキの差出人分かったのに!!
あと不良グループの頭、ヘンリーは個人的にはだいぶ好き(名前だけじゃなく)。
実際には許されない言動ばかりだけど、フィクションのキャラクターとしては限りなくタイプだ。
観にいったことに後悔はない。それどころか、とても素晴らしかった。
けれど確実に寿命が10年分ほど縮む思いをしたので、おそらく次はない。
(びっくり系よりも感情移入型の、じわじわとノコギリで切るとか、首を絞めるとかーもちろん規制にひっかからない程度でーのホラーの方が好きなので、そういうの増えないかなぁ。)
PR
COMMENT